産学連携により「時系列データ分析&需要予測」ソフトウエアが誕生

CustomForecast (カスタムフォーキャスト)

中堅・中小企業のためのPSI(製販在)マネジメントツール


中堅・中小企業のためのPSI(製販在)マネジメントツール



経営にとって重要なPSI(製販在)マネジメント

PSIとは、P:Production(製造)あるいはPurchase(仕入れ)、S:Sales(販売)、I:Inventory(在庫)を表す。
PSI計画マネジメントとは、販売計画(月次販売計画や週次販売計画など)を立て、その計画を達成させるために在庫量の計画を立案し、その在庫量の計画に合うように生産量あるいは仕入れ量の計画を行い、実行することである。
販売計画に基づき、最適生産量あるいは最適仕入れ量により在庫を計画し、実際の販売の結果としての在庫量を管理する、PSI計画のマネジメントは企業にとっての在庫の最適化やキャッシュフローの最適化を図るための重要な経営管理業務である。


販売計画の精度向上のための需要予測ソフトウエア

非常に高価で操作の難しいソフトウエアしかない」
という中小企業の経営者からの声に応えるソフトウエアが誕生しました。

販売計画業務はあらゆる企業において必須でかつ重要な業務です。中小企業では、残念ながら、「カンと経験」による販売計画立案が多いのが現状です。

過去の販売データの時系列分析に基づく、直近の販売予測分析は古くからあるテーマです。ところが、重要な業務であるにもかかわらず、企業が業務で使用するためのソフトウエアについての研究がなされていませんでした。

過去では、スーパーコンピューターでないと処理できなかった需要予測分析が、最近のIT技術の進歩により、PCで手軽にできるようになりました。

大阪府立大学における「各種予測精度の向上に関する研究」
において、これまでの世の中の時系列分析の弱点を改良した新たな時系列解析手法が発表されました。

少し難しくなりますが、これまでの時系列解析では、対象が定常確率過程であることを前提とした線形モデルであるが、世の中の時系列データは、定常確率過程でないことが通常です。

今回の研究において、時系列解決手法として、ARモデル、ARIMAモデル、指数平滑法など様々な手法を現実のデータを対象に分析し、改良し、より良い販売予測モデルの導出方法が考案されました。



予測精度向上への取り組み

時系列解析手法には、指数平滑法、ARモデル、ARIMAモデルなどが一般的です。
今回の研究においては、一般的な時系列解析手法を改良し、よりよい販売予測モデルの導出方法を考案しました。

最初に対移動平均法を用いてデータの月別指数を求め、原系列データからトレンドを抜きます。次に、改良した原系列データを指数平滑法に当てはめることで、より優れた予測値を算出します。これにより、季節的な傾向と直近の値に重みを共に考慮に入れた予測モデルの構成が可能となります。指数平滑部分における平滑化定数は、ARMAモデルのパラメータを用いた最適値を利用しています。

今後も、継続して予測精度を上げるための改良の研究を続けていきます。


PSI(製販在)マネジメントツール全体概要



CustomForecast(カスタムフォーキャスト)
時系列データ分析(販売データ分析)および需要予測が行えるツールです。
PSIマネジメントツールのコアとなるソリューションです。

CF-ADJUST
CustomForecastの需要予測情報を検証するツールです。
予測情報グラフを検証しながら修正を行うことが可能です。

CF-SUPPLY
CustomForecast および CF-ADJUST で作成した販売計画を基に、調達量(製造および仕入れ)を計画します。
調達量は製品別に有効在庫量、調達リードタイム、サービスレベル(目標安全在庫量)などを考慮して算出されます。